2017/ 04/12 ～『平家物語』を読む

110110 『平家物語』を読む

『平家物語』は、日本の大きな歴史的転換期を描き出した軍記物語です。日本人の感性や考え方がとてもよくわかる物語であり、また後世の文芸に多大な影響を与えた物語です。この物語世界を堪能することを第一の目的とします。

『平家物語』の全巻を通読します。本年度はその4年目です。巻10「首渡(くびわたし)」のあたりから読み始めます。一の谷で生け捕りにされた平重衡のその後と、家族への恩愛に苦しんで自死する清盛の嫡孫維盛の悲劇の物語、屋島合戦、そして壇の浦合戦での平家の滅亡が語られます。物語はクライマックスを迎えます。

◆本年度は、全巻通読の4年目ですが、本年度からの受講でも支障はありません。 ◆毎回、教科書6ページほどを読み進めます。 ◆以前に指定していたテキスト『平家物語覚一本全』(旧版)をお持ちの方は、それを使用して頂いて構いませんし、すでに別のテキストをお持ちの方は、それでもかまいません。

テキスト『平家物語覚一本全改訂版』（武蔵野書院）（ISBN:978-4-8386-0650-4）

大津雄一早稲田大学教授早稲田大学大学院修了。早稲田大学教授。博士（文学）。専門分野は日本中世文学、軍記物語。主な著書に『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房)、『新日本古典文学全集曽我物語』(共著小学館)、『平家物語大事典』(共編著東京書籍)、『平家物語の再誕』(NHK出版)などがある。