310317 ヒッタイト学入門  古代アナトリアを紐解く

  • 大学名) 早稲田大学
  • キャンパス名) 中野校
  • 講師名) 吉田 大輔(アナトリア考古学研究所研究員)
  • 期間) 05/12 ~ 06/16
  • 時間) 15:00~16:30
  • 曜日) 金曜日
  • 回数) 全6回
  • 定員 30名
  • 会員価格 受講料  ¥ 17,496
    ビジター価格 受講料  ¥ 20,120

目標

ヒッタイト学は、東のメソポタミアと西のギリシアの二大文明の狭間にあって歴史的に、言語的に、民族的に、また文化的にも変化に富んだ多様な世界を対象としており、古代オリエント学の中でも特別な位置を占めています。そして近年の研究の著しい進展により、ヒッタイト学は今新たな段階に入りつつあります。ここでは幾つかのテーマに絞って、ヒッタイト学の今を見つめます。

講義概要

トルコ最長の河クズル・ウルマック(“赤い河”)に囲まれた中央アナトリア北部の寒村ボアズキョイの広大な遺跡の本格的な発掘調査が始まったのは1906年のことでした。

発掘開始当初から出土した夥しい数の粘土板文書から、この遺跡がかつてのヒッタイトの都ハットゥサであることが明らかになりました。

そして1915年ボアズキョイ出土の文書の大半が書かれていたヒッタイト語が解読され、その内容を読み解くことができるようになり、ここにヒッタイト学が誕生します。

こうして謎に包まれ、ほとんど何も知られていなかった幻の王国ヒッタイトは徐々にその姿を現していきます。ヒッタイト学は誕生してからわずか百年と若い学問ですが、古代オリエントの歴史、宗教、文化の解明に果たした役割は極めて大きいと言えます。

ことに近年、我が国の調査隊も含めて、ヒッタイトの本拠地のあった中央アナトリアの調査が飛躍的に進み、その成果は実に目覚ましいものがあります。

本講座では、研究史、歴史、考古、宗教など最近の研究成果や注目すべき発見など調査研究の最前線の動向にも触れながら、今熱い「ヒッタイト学」の魅力に迫り、「ヒッタイト学」の現在を見ていきたいと思います。

講師紹介

吉田 大輔 アナトリア考古学研究所研究員 新潟県生まれ。博士(Dr.Phil.、ミュンヘン大学)。専門分野は古代アナトリア学、特に紀元前2千年紀に栄えたヒッタイト王国の研究。著訳書に「古ヒッタイト語における名詞的所有格の機能」(独文)、「ヒッタイトの太陽神研究」(独文)、『ヒッタイト王国の発見』(山本書店、共訳)などがある。

会場地図

  • 早稲田大学エクステンションセンター・中野校
  • 東京都中野区中野4-22-3
    早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
  • JR・東京メトロ 東西線 中野駅

問い合わせ先

  • お問い合わせ先:早稲田大学エクステンションセンター
  • 住所:東京都新宿区西早稲田1-6-1
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  • FAX番号:03-3205-0559
  • 電話受付時間:9:30~17:00(日曜、祝日、休業日を除く)
  • メール:wuext@list.waseda.jp

 受講資格

  • どなたでも受講できます
  • 受講方法
    1、Webよりお申し込み
    2、お電話でお申し込み
    3、当センター窓口にてお申し込み
    (但しeラーニングはWebのみからのお申し込みとなります。)
  • 入学金など初期費用
    入会金 8,000円(税込)