受講料) 10,000円
キャンパス名 )
大学名) 淑徳大学
教材費)
曜日) 木曜日
期間)1月15日~3月19日
時間)15:15~16:45
回数) 5

講座名) 2014年度【A-263-2】
アメリカのポピュラー音楽の歴史(冬期講座)

講座詳細) アメリカのポピュラー音楽の歴史世界のポピュラー・ミュージックを俯瞰すると、アメリカ音楽がいかに大きな影響力を発揮し、世界のポピュラー音楽界をリー ドしてきたかが分かる。ブルースやジャズを生んだのもアメリカなら、ヨーロッパ生まれのミンストレルズやオペレッタをミュージカルという米国産の大衆舞台 音楽劇へと発展させたのもアメリカである。また、ロック・ミュージックの母胎となったリズム・アンド・ブルース(R&B)やロックンロールを生んだのもア メリカ。アメリカはいわば世界のポピュラー音楽の揺籃の地であると同時に、ポピュラー音楽の総本山である。そうした発展を遂げた最大の理由は、アメリカ合 衆国が基本的に移民国家である一事に求めることができる。これらヨーロッパやアジアからの移民など黒人奴隷を含む多様な人種でごった返したニューヨークな どの大都会は、“人種の坩堝”と形容されたほどだった。その結果、アメリカはその後もキューバ音楽やブラジル音楽、60年代にはボサノヴァをいち早く受容 するなど屈指の懐の深さを持つ大陸として、ポピュラー音楽大国たる顔をもつにいたったのである。新たに始める講座では、これまでのように<ジャズ>や<ブ ルース>といった個別の歴史を振り返るのではなく、アメリカの国家としての社会的発展を追う中で、これらポピュラー音楽が誕生した背景にスポットを当て、 同時にその分野を代表するシンガーやプレーヤーらの古い音源を聴きながらアメリカ大衆音楽の魅力をさぐることにする。不思議なこともある50 年代初頭、 米国の大衆音楽に大きな変化が起こった。たとえば、ジャズでは騒がしい バップから静かなクール・ジャズへ。R&Bではノリノリのビートが影を潜め、 ドゥ・ワップ・スタイルへと変わった。これはなにを意味したのだろうか。

講師名) 悠 雅彦(音楽評論家) 1939年神奈川県逗子 市生まれ。音楽評論家。1950年早稲田大学文学部英文学科卒。1968年月刊「スイングジャーナル」にジャズ評論を執筆開始。1987年月刊「JAZZ  LIFE」にジャズ評論を執筆開始。1975年自主レーベル「Why Not」を創設、New York、シカゴ、フィラデルフィア、東京で録音を開 始。1985年~「朝日新聞」夕刊にジャズ・コンサート評を執筆。1985年~1989年「信濃毎日新聞」にジャズ評論を執筆。1970年~2006年女 子美術大学講師。1981年~1987年音響技術専門学院講師。2003年~2007年洗足学園音楽大学講師。1997年~1999年文化庁「舞台芸術」 助成審査委員。1996年~2008年文化庁主催「芸術祭」審査委員(2007年は審査委員長)。1999年文化庁芸術選奨審査委員。